ボードレールの詩集パリの憂愁’(岩波文庫)をよく読むんだけれど。
主人公が居酒屋に入る。
居酒屋の看板には墓地が見えます居酒屋 と書いてあって。
主人公は『それにしてもうまい思いつきだ、飲みたくなる!確かにこの居酒屋の亭主は、ホラチウスや、エピクロス派の亜流詩人たちを日ごろ(略)でなければ人生のはかなさを暗示する代物を側に置いておかなければ、立派な宴会ではないと考えた古代エジプト人の洗練された趣味を、この亭主は知っているかもしれないぞ』
と言うセリフを言う
僕はボードレール本人ではないし学もないからこのセリフの真の意味はまだわからないが
このセリフが何故か好きだ。
人生のはかなさが立派な宴会だなんてなんて玄人受けな趣味だろうと思った。